あんこうで「鍋-1」V 北茨城・まるみつ旅館 濃厚な味に高評価
北茨城市平潟町の旅館「あんこうの宿 まるみつ旅館」(武子能久社長)の「あんこう鍋」が3日、京都府で開かれた「第8回全国ご当地鍋フェスタ 鍋-1グランプリ」で優勝した。一行は15日、市役所に豊田稔市長を訪ね、グランプリ獲得を報告。大会初挑戦だった武子社長は「濃い味が関西で受け入れられるか心配していたが、評価されてうれしい。あんこう鍋のおいしさを全国に届けたい」と喜びを語った。
約1万5千人が詰め掛けた大会には、富山県のカニ鍋や兵庫県の牡蠣(かき)鍋など全国から34団体が参戦。食べ比べた来場者の投票などで順位を決めた。同旅館のブースには長蛇の列ができ、2位の奈良県「和牛-かっぱ鍋」に400点以上の差をつけた優勝だった。3位は岐阜県の「各務原キムチ鍋」。
同旅館のあんこう鍋は、アンコウの肝をふんだんに入れた濃厚な味が特徴。同フェスタ挑戦のために半年前から準備を進め、千食分を安定した味で提供する工夫に取り組んだ。当日は9人のスタッフで1200食を完売。武子社長は「本場のあんこう鍋がどう評価されるか挑戦したかった」と思いを明かし、「お代わりをする人もいて、自信になった」と笑顔を見せた。
豊田市長は優勝をたたえ、「ふるさと納税の返礼品に加えたい」と話した。
同旅館では来年1月から試験的に冷凍品の通信販売を始める予定。
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