生命の美、色鮮やかに しもだて美術館 波山や森田ら67点 茨城・筑西

茨城新聞
2026年7月20日

生き物をモチーフに色鮮やかに表現した作品を紹介する企画展「生き物のカラーパレット-想像力で彩る生命の美-」が、茨城県筑西市丙のしもだて美術館で開かれている。同市ゆかりの作家を中心に17人の作家による生命や自然の美しさに対する優しいまなざしが感じられる所蔵作品67点が並ぶ。同展は9月13日まで。

会場を彩るのは主に陶芸家の板谷波山(1872~1963年)と洋画家の森田茂(1907~2009年)の文化勲章受章者2人=いずれも同市出身=をはじめとする地元関連作家の作品。

波山の「彩磁金魚文花瓶(さいじきんぎょもんかびん)」は花瓶の曲線に沿うように金魚のひれの揺らめきが表現されている。厚塗りの油彩画「黒川能」シリーズで知られる森田がエジプト旅行の際にラクダなどを描いた珍しいデッサンもある。書家の浅香鉄心(1926~97年)の「雲従龍(うんじゅうりゅう)」は静謐(せいひつ)さと秘めた迫力が同居した作品だ。農村風景を温かな視線で描いた版画家の飯野農夫也(1913~2006年)の作品なども並ぶ。

同館学芸員の堀江紅音さん(24)は「筑西市はシラサギなど多くの生き物が見られ、地元作家の作品には生き物や自然をモチーフにしたものが多い。色彩豊かで元気と想像力をもらえる作品を楽しんでもらいたい」と呼びかける。

月曜休館(20日は開館、翌日休館)。問い合わせは同館(電)0296(23)1601。