気迫に満ちた演武 鹿島神宮で古武道33流派
茨城新聞
2017年10月9日
武道文化の精神が息づく鹿嶋市宮中の鹿島神宮で8日、全国各地の古武道33流派が鍛錬の成果を同神宮に奉納する「第8回日本古武道交流演武大会」が開かれた。数々の伝統の技に参拝者らは真剣な表情で見守り拍手を送った。日本武道館、日本古武道協会主催。
同神宮の祭神、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は武道の神として知られる。社殿前の特設演武場で各流派の演武者が剣術や柔術などを披露。気迫に満ちた表情と技、高い精神性を感じさせる所作に演武場は緊張感に包まれた。
演武は戦国時代の剣豪、塚原卜伝(ぼくでん)を流祖とする鹿嶋市の鹿島新當(しんとう)流剣術のほか、福岡県北九州市からは江戸時代の剣豪、宮本武蔵が流祖の兵法二天一流剣術が初参加。二刀流を見せた第12代宗家の加治屋孝則さん(60)は「稽古の成果を奉納したいと思っていた。他流派を拝見すると刺激を受ける。毎年、来られるようにしたい」と話した。
同大会は古武道の普及振興を図ることなどを目的とし、毎年行われている。
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