群馬・赤城山のキャンプ場、待望のオープン スノーピークが指定管理者 トレーラーハウスで宿泊も

上毛新聞
2026年5月2日

群馬県立赤城公園(前橋市)で、観光の目玉となる新たな施設が相次いで誕生する。赤城山の鳥居峠にある旧赤城登山鉄道駅舎を改修した「ほぼの駅 AKAGI」が24日、県が整備を進めてきた「大沼(おの)キャンプフィールド」が25日にそれぞれ開業。秋以降には県が手がける周遊拠点施設「赤城ビジターセンター」も完成する見込みで、赤城山頂エリアの活性化につながることが期待される。

キャンプフィールドは、アウトドアメーカーのスノーピーク(新潟県)が指定管理者で、ネーミングライツ(命名権)パートナーも同社が得たことから、愛称は「スノーピーク 赤城 キャンプフィールド」となった。 昨春に開業予定だったが、冬場の雪の影響で工事が遅れ、1年越しで待望の開業にこぎつけた。

保養所跡地を整備し、敷地面積は約6万7000平方メートル。標高約1350メートルに位置するため夏は市街地と比べて気温が約10度低く、大沼を臨みながら快適に過ごせる。冬は雪中キャンプができる。県と市が策定した景観ガイドラインに基づいて電線地中化を図り、柵などの構造物をダークグレーといった自然になじむ色に統一した。

23日に見学会が開かれ、報道陣らに施設が公開された。キャンプサイトは計109区画で、区画オートサイトやフリーサイトなどを備える。同社と建築家の隈研吾さんが開発したシャワーやトイレ、ベッドを備えたトレーラーハウス「住箱(じゅうばこ)」は5棟あり、キャンプ初心者も安心して宿泊することができる。林間サイト、愛犬と過ごせるドッグランサイトも設けた。

管理棟では、地場産品や地酒、チタンカップやTシャツといった同社の赤城限定グッズ、眼鏡チェーンを展開するジンズ(前橋市)とコラボレーションしたサングラスを販売。敷地内には24時間使えるシャワー室も完備する。

スノーピーク社製のテントや各種キャンプ用品を貸し出す「手ぶらでキャンププラン」もあり、スタッフがテントの設営を手伝ってくれる。同プランは開業記念として割引価格で提供する。

構想から携わってきた県自然環境課の尾崎勝海係長は「スノーピーク社のノウハウを生かし、自然を生かしつつバリアフリー対応など細かな配慮もされている。赤城山の魅力を自ら体験し、赤城は見る山だけではなく、過ごす山であることを知ってほしい」と話していた。