《上州百景(41)県境》「写真映え」で人気

上毛新聞
2017年9月14日

渋峠

秋晴れの休日。地面に大きく記された県境をまたがり、観光客が楽しそうに記念写真に納まった。
中之条町と長野県山ノ内町が接する渋峠。ここに立つ渋峠ホテルは、全国でも珍しい県境をまたぐ宿泊施設だ。登山客向けに建設された群馬県営の避難所を起源とし、1958年にホテルとして開業。4回の増改築を経て81年に現在の建屋となった。
建物の外壁にもある「ぐんま」「ながの」の文字は特徴的で、「写真映えする」と人気だ。社長の児玉幹夫さん(79)は「ここ数年で写真を撮っていくお客さんが急に増えた」と笑顔を見せた。
(入山亘)
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残したい風景、語り継ぎたい人や文化、伝統を追う「上州百景」。シリーズ5回目は「県境」と題し、本県と隣県の境に広がるさまざまな風景に迫る。
(随時掲載)

【撮影ポイント】ISO400、400分の1秒、絞り9。広角レンズを使い、地面の文字を強調した。

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