災害の歴史振り返る カスリーン台風 浅間山大噴火 玉村町歴史資料館
上毛新聞
2017年8月28日
玉村町の災害の歴史を振り返る企画展が10月1日まで、町歴史資料館で開かれており、1947年の発生から70年を迎えるカスリーン台風、1783年の浅間山大噴火などの被害を伝える写真、文献など約40点を展示している。24日には同台風で大きな被害を受けた川井地区の住民約20人が訪れ、解説に耳を傾けた。
町教委生涯学習課の中島直樹さんが烏川と利根川に囲まれ、カスリーン台風をはじめ多くの水害に直面してきた歴史を紹介。1931年の西埼玉地震や45年8月14~15日の空襲などにも触れた。
カスリーン台風では利根川の堤防決壊で家屋や道路に深刻な被害が出たことを説明。聞いていたお年寄りが「危険を知らせる半鐘が鳴った」など当時の思い出を披露する場面もあった。
中島さんは「語り継がないと忘れ去られてしまう。皆さんの体験を伝えてほしい」と呼び掛けた。
関連行事として「災害と語り継ぎ」をテーマにした記念講演会を9月10日午後1時半から町文化センターで開く。講師は群馬大教授の田中麻里さん、県埋蔵文化財調査事業団の関俊明さん。参加無料。問い合わせは同館(☎0270・30・6180)へ。
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