《釣り》日立沖 アマダイ狙う 重りの色変更が奏功 日立・久慈港 茨城

茨城新聞
2025年12月14日

茨城沖の新しい釣りものとして人気急上昇のアマダイ。西日本では特に高級食材で白身で淡泊、身も繊細で柔らかく上品な甘みのある魚である。11月中旬、日立久慈港の大貫丸に乗り込んでアマダイ狙いに出かけた。

てんびんを使った吹き流し仕掛けにオキアミやイソメでの餌釣りが一般的だが、今回は重り、スカートやネクタイといわれるパーツの付いた針部分から成るルアー的な仕掛けの「アマラバ」で挑戦した。

アマダイは低層性の肉食魚であり、甲殻類や多毛類(イソメなど)を好んで食べる。底から5メートルぐらいまでを探って釣るのがセオリーで、手返しの良いルアーでは絶好のターゲットになり得る。

船中のアマラバチャレンジは私1人。他はてんびんによる餌釣り。大貫丸では餌とアマラバどちらも受け入れてくれる。餌釣りとのオマツリなど避けるため、釣り座は左舷のミヨシに陣取った。

ポイントまでは約1時間、狙う水深は約85メートルからスタートだ。80メートル前後のポイントを攻めるにはアマラバの重り部分は150~200グラムが適当だが、まずは150グラムからスタート。カラーは人気色のオレンジ系、赤金系、イエロー系、緑金系の中から、より実績の高いオレンジ系を選択。針にセットされたネクタイとワームもピンク系を選んだ。

釣り始めて1時間。私にもバイトがありタイミングよく掛けられた。しかし上がったのは定番ゲストのホウボウ。次も、さらにもう1匹もと「1人ホウボウ祭り」だ。次のヒットは青物と分かる強烈な引き。緊張のやりとりで上がったのは70センチ超の良型ワラサだった。

重りを地味系カラーに変えた途端にアタリが来た

その後もショウサイフグとホウボウ、ワラサが続き、うれしいはうれしいが、本命の姿を見ないのは船中で私のみ。何とか1匹をとヘッドやネクタイ、ワームのカラーを変える。

沖上がりの時刻が迫る中、最後に重りの色を派手カラーから黒系地味カラーに変えた。途端にバイトがきてうまく掛けられた。引きの具合から、どうやら本命だ。慎重にやりとりして上がってきたのは、大物とはいかないが、40センチ弱のアマダイをついに釣り上げた。振り返ると船長も笑顔だ。

冬から早春の日立沖は釣りものが多い。アマダイをはじめ、船ヒラメや人気の高い船タコ、マダイ。年明けはヤリイカ、タチウオなど高級魚がそろう。地場の釣りに精通する当店スタッフもいるので、情報収集がてらご来店ください。(上州屋日立店・栗田雅博)