高浜虚子らの昭和の書展示 個人所有 30日まで 茨城・鉾田

茨城新聞
2025年11月19日

昭和の俳人たちの書などを展示する企画展「昭和の俳人とその周辺」が、茨城県鉾田市徳宿の市生涯学習館「とくしゅくの杜」で開かれている。高浜虚子、今瀬剛一ら15人の俳人・歌人の作品20点が並ぶ。同展は30日まで。

展示されているのは、いずれも同市在住の個人所有者から借り受けた作品。市民学芸員の冨田文博さん(73)によると、同市周辺は江戸時代から俳句が盛んな地域であり、その影響で俳人の作品を所有する人が多い地域になっている。

冨田さんは市内に多くのコレクションが眠っている可能性を指摘し、今後もコレクションを発掘していく考えを示した。企画展については「俳句そのものを楽しめるほか、書を通して俳人の個性をうかがうことができる」と述べ、来場を呼びかけている。