古布で浮世絵の美人画 70点展示 5日まで 茨城・水戸

茨城新聞
2025年10月1日

茨城県水戸市の布絵作家、皆川末子さん(78)と仲間たちによる展覧会が、水戸市千波町のセキショウ・ウェルビーイング福祉会館で開かれている。古布を使った布絵約70点を展示。浮世絵を題材にした美人画を中心に、花や人形などを描いた優美な作品がそろう。同展は5日まで。

布絵は絵の具の代わりに着物や帯など日本伝統の古布を縫い合わせ、情景や人物を描く皆川さん独自の技法。着物を絵として生まれ変わらせ供養するとともに、貴重な古布を後世に残そうと創作を続けてきた。

皆川さんは「古い着物を捨てるのは文化や魂を捨てること。古布をよみがえらせるため、これからも活動を続けていきたい」と話す。展示は午前10時から午後4時(最終日は同3時)まで。