《釣り》渓流魚狙い 自然満喫 ルアーでヤマメ、イワナ 樹木の陰、涼しく快適 北茨城

猛暑が続いた8月末、涼を求め知人の案内で茨城県北茨城市へネイティブトラウトフィッシングに出かけた。ネイティブトラウトとは、エリアトラウト(管理釣り場の釣り)と対になる言葉で、自然の河川や湖沼に元々生息するイワナ、ヤマメ、アマゴなどを狙う釣りを指す。渓流をさかのぼりながらルアーで狙った。
山を流れる渓流は真夏でも樹木の陰になるので涼しくて快適。自然を満喫しながら楽しめる夏にはもってこいの釣りで、近年人気を集めている。

渓流の両岸はうっそうとした木々に覆われていた=北茨城市
渓流は流れの上に木の枝が張り出している場合が多く、長いさおは扱いにくい。タックルには短めの4~5フィート(120~150センチ)のネイティブトラウト専用ロッドを準備したい。初めの1本には柔らかめのLかMLクラス、3~10グラムが投げられるロッドがいいだろう。
ルアーはブレード付きのスピナーと渓流専用ミノー。リールはスピニングリール、1000~2000番クラスが使いやすい。

パーマークが美しいヤマメ
ラインはナイロン、フロロ、エステル、PEラインといろいろがあるが、初心者はトラブルの少ないナイロンライン4ポンド前後を選ぶとよい。
服装はルアーを入れるボックスやはさみを入れるポケットの付いたジャケット。川の中を歩くのでウェーダーもしくは膝から下をカバーするゲーター、ウエーディングシューズ、着替えや飲み物などを入れるリュックサック(防水ならなおいい)。蚊やアブなども多いので虫よけスプレーも持参したい。
今回訪れた場所は必要なかったが、地域によってはクマよけの鈴やスプレーを持参した方がよい場所があることも付け加えたい。
午前4時。知人の案内で釣り場に到着。渓流の下流部から入って上流へ向かった。途中、流れが緩やかで魚が隠れられる岩場のあるポイントを見つけた。
早速ルアーが岩場の横を通り過ぎるよう、少し岩の奥に向かってキャスト。注意深く糸を巻いて流していくと、ルアーが岩の脇を通った瞬間、岩の隙間から魚が飛び出して食い付いた。外されないよう慎重に巻き上げると、きれいな魚体のイワナだった。
その後も緩い流れ込みや淵、大きな岩の近くへ投げていき、最終的にヤマメ9匹、イワナ5匹を釣り上げた。
準備する道具の多い釣りではあるが、暑い夏にはぴったり。「やってみるか」という人にはご相談に乗ります。(キャスティングつくば店・篠塚弘之)