益子陶器市が東京・恵比寿で初開催へ 本場の雰囲気そのまま、飲食ブースも

下野新聞
2025年8月16日

全国から多くのファンを集める栃木県益子町の「益子陶器市」が、東京・恵比寿の複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」で9月20、21の両日に初開催されることが分かった。

益子焼の作家をはじめとした約70の個人・団体が参加し、本場の陶器市のようにテントを連ねる。県外での展示販売会は既にあるが、作家が出向いての大規模な陶器市は初めて。

益子焼協同組合や県などでつくる益子焼関係団体振興協議会が主催する。協議会によると、恵比寿ガーデンプレイスに本社を置くサッポロホールディングスの幹部が陶器市のファンで、2年前に開催の打診を受けて準備してきた。

陶器市は1966年に始まり、春と秋の2回で年間約50万人の集客を誇る。2011年の東日本大震災以降、新たな販路の開拓のため東京や大阪で展示販売会を開いているが、地元が一体となった町外での陶器市はこれまでなかった。

9月20、21の両日は「益子陶器市at恵比寿ガーデンプレイス」と銘打ち、センター広場と時計広場の2カ所で開く。午前11時~午後5時(最終日は4時)。

センター広場には益子焼の作家や陶芸店、県内の工芸家などが出店するほか、町と商工会のPRブースも置く。時計広場は飲食ブースとし、外池酒造店や道の駅ましこなど8団体が参加する予定。両広場が陶器市一色に染まる。

協議会の大塚和美副会長(56)は「恵比寿という高い集客力がある場所で開くことができ、たいへんありがたい機会。本場の雰囲気そのままの会場としたい。11月の秋の陶器市を控え、益子の魅力を発信したい」と意気込んでいる。

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