鉾田出土の縄文土器 8月11日まで展示 茨城
茨城新聞
2025年8月2日

茨城県鉾田市から出土した縄文土器などを紹介する企画展「発掘された鉾田の縄文-鉾田市の縄文遺跡と縄文土器-」が、同市徳宿の市生涯学習館「とくしゅくの杜」で開かれている。土器約120点や石器・土製品約200点が並ぶ。同展は11日まで。
下冨田地区の吉十北(よしじゅうきた)遺跡から出土した縄文時代中期の遺物を中心に展示している。同遺跡は東関東自動車道水戸線の工事に伴い、2014年度に県教育財団によって発掘調査を実施。調査の結果、旧石器時代から江戸時代にかけて断続的に利用されてきた土地であることが確認された。
とくしゅくの杜職員、大場靖之さん(61)によると、同遺跡からは東北地方や南関東地方の影響を受けた土器も出土しており、人や物の交流があったことをうかがうことができるという。
大場さんは「鉾田にも立派な土器が埋もれていることを披露することができた。同展を通して子どもたちが縄文土器に興味を持つきっかけになれば」と話した。
同展では9日午前9時からは勾玉(まがたま)つくり体験(小学生以上)を予定している。問い合わせと申し込みは市生涯学習課(電)0291(37)4342。