山テーマ、小堀進展 水彩画の名作25点 茨城・潮来
茨城新聞
2025年6月2日

水彩画家として初の日本芸術院会員となった茨城県潮来市出身の小堀進(1904~75年)の名作25点を展示する企画展が23日、同市潮来の水郷まちかどギャラリーで開幕した。個人所蔵の水彩画が大半を占め、小沼竹男館長は「初期の作品から晩年の大作まで見ることができる貴重な機会」と来館を呼びかけている。同展は6月22日まで。
小堀は霞ケ浦や水郷など雄大な水辺を描いた作品が多いが、今展は山をテーマに設定。旅先で見た各地の山をモチーフとする10~20号サイズの水彩画を中心に並ぶ。孫弟子の小沼館長は「小堀は、たくさんの雲を描いている。絵を描かずにずっと寝ながら空を見ていた時があった。良い雲が出るのを待つほど、こだわりが強かった」と振り返った。初期の作品「運河」や「船着場(牛堀)」なども展示する。
同展は毎年、水郷潮来あやめ園で行われている「水郷潮来あやめまつり」(23日~来月22日まで)と同時開催しており、期間中無休。午前10時~午後5時。入場無料。茨城新聞社など後援。問い合わせは同館(電)0299(63)3113。