マンホールふた売ります 下水道に関心を 価格は入札方式 茨城・龍ケ崎市

茨城新聞
2025年4月10日

茨城県龍ケ崎市は市内の下水道で使われていたマンホールのふたを販売する。経年劣化や変形により役目を終えたふたは従来、業者に依頼して処分していたが、市の保有資産として有効活用し、下水道への関心を高めてもらおうと、初めて販売に取り組む。入札方式で価格決定し、18日まで申し込みを受け付けている。

ふたは鋳鉄製で直径約60センチ、重さ約40キロ。1982~98年製で、いずれも車道に設置され耐用年数を過ぎたものという。市オリジナルデザインの白鳥柄とクモの巣柄の2種類がある。白鳥柄は地元の牛久沼を背景に筑波山や、市の木(松)・花(キキョウ)・鳥(白鳥)がデザインされている。クモの巣柄は広く使われているデザインで、中央に市章が入っている。

各3枚を販売し、実物は市役所1階ホールで展示している。併せてパネルで下水道に関する豆知識を紹介したり、マンホールふたの製造の様子を紹介する動画を放送したりしている。

市下水道課によると、昨年7月にご当地マンホールふたを紹介する「マンホールカード」の新たなカードの配布を開始したところ、初日から2日間で約1200人が受け取るなど、関心が高まっている。同課の担当者は「下水道管は地中に埋まっており関心を持たれにくい。取り組みで、下水道が生活を支えていることを理解してもらえるとうれしい」と話す。

申し込みは、市ホームページで公開されている申込書に必要事項を記入し、18日までにメールか郵送、窓口持参で提出する。予定価格(最低落札価格)は税抜き3000円。最も高い価格で申し込んだ人が購入権利者となる。1人につき申し込みは1回。ふたを自身で持ち帰ることができ、営利目的でなく、譲渡・販売をしないなどの条件がある。問い合わせは同課(電)0297(64)1111。