宇都宮市に15年間だけ存在した“幻の観光名所” 人気だった有名人の手形プレートを公開へ

ジャイアント馬場、船村徹、森繁久弥…。かつてオリオン通りには有名人の手形プレートが埋め込まれていたことをご存じですか。30年前に撤去されて以来、数回しか展示されていない“お宝”が4月3~8日、栃木県宇都宮市の東武宇都宮百貨店宇都宮本店で開かれる「昭和レトロ展」で久しぶりに一般公開されます。
手形はオリオン通り曲師町商業協同組合が所有する。今回は昭和をテーマとする企画の一つとして東武宇都宮百貨店側が要望し、組合側も貸し出しを快諾した。
■スターロードのお宝
有名人の手形集めは1980年の栃の葉国体に合わせ、オリオン通りに観光客を呼び込む施策の目玉として企画した。
つてがない中で国体を主管する文部省(現・文科省)の協力を得て、商店街関係者が有名人の元に石こうボードを持参し、地道に集め歩いた。手形112枚を埋め込んだ通りは「スターロード」と命名され、市民に親しまれていた。
しかし95年にアーケード内の改装が決まり、わずか15年で手形は撤去された。現存するのは約100枚で、普段は倉庫に保管されている。
今回は一部を特別に見せてもらった。プレートには名前とサインが入り、手形部分は多くの人が手を合わせたためにメッキが剥げている。大きさを体感できるジャイアント馬場や力士の手形は特に人気だったという。
オリオン通り曲師町商業協同組合の長谷川正理事長(77)は「手形を頂いた方の中には亡くなった人も多い。歴史を感じつつ、昭和を懐かしんでもらう機会になれば」と話していた。
■「100年」を記念し開催
東武宇都宮百貨店は2023年に開催した同様のイベントが好評だったことから、昭和100年に当たることしも開催を決めた。地元商店街と連携しながら発展してきた歴史を踏まえ、通りを彩った手形に着目した。
漫画の神様・手塚治虫、昭和の大横綱・千代の富士、燃える闘魂・アントニオ猪木ら20枚ほどの手形が並ぶ予定だ。
もう一つの目玉として「アントニオ猪木展」を県内初開催する。等身大の猪木像展示やグッズ販売、元プロレスラーのトークショーなどを行う。
このほか中古レコードや古書の販売、昭和グルメの実演販売などもある。市協力の下、昭和の街並みのパネルも展示する。
東武宇都宮百貨店の担当者は「勢いのあった時代を懐かしみながら楽しんでほしい。若い人は商店街にスターの手形があったこと自体知らないと思うので、地域の魅力に気付く機会になれば」と来場を呼びかけた。
午前10時~午後7時(最終日は6時)。入場無料。(問)東武宇都宮百貨店催事企画課028・651・5590。
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