モダン懐石 名店再開 水戸「とう粋庵」 移転、コース提供 茨城

茨城新聞
2025年3月25日

茨城県水戸市のモダン懐石料理店「とう粋庵」が、新たな店鋪で営業を始めた。旧店舗と比べ規模は縮小したものの、客との対話を通じてよりきめ細やかなサービスを提供する。新たに庵主(あんじゅ)兼料理長を務める梶山健一さん(50)は「料理とお酒を楽しみ、ゆっくり過ごしてもらいたい」と話している。

移転先は旧店舗(水戸市千波町)から西へ約1.3キロ、車で5分ほどの同市見川3丁目。飲食店として使われていた物件を改装した。店内には流木や和紙を使った梶山さんお手製シェードランプやオブジェが飾られ、モダンな風合いを演出している。

カウンター6席、4人がけのテーブル席3席、8人用個室と、旧店舗に比べ規模を縮小した。店内には大きなカウンターがあり、目の前で一部の料理は、調理の様子も見ることができる。梶山さんは「お客さまと会話しながら料理やサービスを提供できる」と新店舗の特徴を話す。

ランチで提供するコースメニューの一部=水戸市見川

梶山さん1人で調理するため、コースメニューに絞った。季節の食材や常陸牛を使った和モダン料理と、地酒やワインなどを一緒に楽しめる。

営業時間はランチ午前11時半~午後2時半、ディナー同5時半~10時。火曜と第2・4水曜が定休。

旧店舗は2001年11月に千波湖近くに開業。水戸商工会議所が主催する市民の投票で名店を選ぶ「水戸三ツ星アワード」で大賞に選ばれるなど、人気を集めた。前社長の引退などから店舗の移転を決めた。