栃木県内唯一の生産拠点 下野市で稚鮎の出荷最盛期「質量ともに十分の出来」
下野新聞
2025年1月26日

アユの稚魚を生産する栃木県下野市谷地賀の栃木県漁業協同組合連合会種苗センターで、稚アユの出荷が最盛期を迎えている。
同センターは県内で唯一のアユ生産拠点。那珂川産などの親魚から採卵し、ふ化した稚魚を4、5カ月育ててきた。
21日は朝から、さくら市や福島県郡山市の養殖業者4社へ5cm前後に育った計40万匹を引き渡した。舩山光広センター長(52)が稚魚を池から手早く網ですくって計量し、業者のトラックの水槽に移した。
2月上旬まで繁忙期が続き、3月末までに600万匹を出荷する見込み。養殖業者が10cm以上に育て、食用や放流用などとして卸す。
県漁連の加賀豊仁専務理事(69)は「質量ともに十分の出来。県産のおいしいアユを多くの人に味わってほしい」と話していた。
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