筑西の湖月庵「きぬのまゆ玉」 チョコで黄身あん包む 大臣賞
和菓子店「湖月庵」(筑西市)の菓子「きぬのまゆ玉」が、第27回全国菓子大博覧会・三重で農林水産大臣賞(和菓子部門)を受賞し、地元商店を活気づける成果として住民の静かな話題を集めている。同博覧会は4年に1度、全国各地を回って開かれている「お菓子の祭典」。全国菓子工業組合連合会(全菓連)が主催している。27回目は4月21日~5月14日の間、三重県伊勢市で開かれた。
きぬのまゆ玉は、ホワイトチョコレートで黄身あんを包んだ菓子で1個約12グラム。常陸大宮市産の鶏卵「奥久慈卵」を使用した黄身あんが、ホワイトチョコレートと溶け合い、絶妙なうま味を引き出すのが特長。2000年ごろ、同店会長の上野浩正さん(76)が開発した。同博覧会には、デザイナーの倉田稔之氏(常陸大宮市)が昨年作った和風の新パッケージ(6個入り)で出品され、内容と共に高い評価を得た。
以前は、白い無地の厚紙の箱に入れた簡素な包装だった。浩正会長の長男で同店社長の貴則さん(37)は、包装の一新について「初めてのお客さんに箱の中身を想像させ、手に取ってもらえる商品を作りたかった」と意図を話す。
6月16日には、きぬのまゆ玉9個入りのさらに別の新パッケージ商品を発売する。貴則社長は「女性のバレンタインデーのギフトなどにも活用してもらえれば」と話している。
6個入りは529円(税込み)。問い合わせは同店(電)0296(22)2513。
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