【キングオブパスタ2024】バンビーナ中居店が連覇 群馬・高崎市 優勝メニューはスープパスタ「トマベーゼ」

上毛新聞
2024年11月13日

群馬県高崎市内のパスタ店が自慢の味を競う「キングオブパスタ2024」(実行委員会主催)が10日、高崎市のもてなし広場で開かれた。17店舗が出店し、来場者の投票により、バンビーナ中居店(中居町)が2年連続で頂点に立った。

キングオブパスタの頂点に輝いたバンビーナ中居店の市川さん(中央)ら

◎秘伝の「ブロード」

バンビーナ中居店の優勝メニュー「トマベーゼ」は、県産香味野菜など5種と鶏がらで仕込んだ秘伝のブロード(だし)を、ジェノベーゼ風にアレンジしたスープパスタ。バジルソースにクリームを加えつつ、ブロードでさっぱりとした味わいに仕上げた。ジューシーな鶏もも肉のスライスやトマトを添え、彩りはイタリアの国旗をイメージするなどこだわった。

トロフィーやだるまを贈られたシェフの市川史彦さん(39)は「スタッフみんなで精いっぱい作った。チームワークには自信があり、そこが良かったと思う」とほほ笑み、投票への感謝を伝えた。

◎2位は「リンレン」

表彰式では、このイベントのPR活動を担う初代「高崎パスタ大使」に任命されているフードファイター、「ゆりもり」こと石関友梨さん(群馬県出身)から今年で引退することが伝えられた。

2015年から携わってきたゆりもりさんは、大使として全ての出場店を訪ね、パスタ誕生の秘話やイベントの意気込みを取材するなど活動してきた。「パスタの味だけでなく、お店の気持ちを考えるとどうしても涙が出てしまう。コンテストですが、私の中では皆さん優勝です」と出場店をねぎらい、「高崎パスタを全国にもっと広められるように個人的にも頑張りたい」と笑顔を見せた。

2位はリンレン(新紺屋町)、3位はボンジョルノ本店(筑縄町)。来場者は5店で試食し、気に入った1品に投票。投票数は5024票だった。

パスタの食べ比べを楽しむ来場者

今年は過去最多に並ぶ1万500人が訪れ、会場は終日にぎわった。東京農大二高中等部2年の勅使河原歩美さんと宮川百花さんは「トリュフやローストビーフなど高級食材を使ったパスタもあり、普段は食べられない味を楽しめた。実際にお店にも行ってみたい」と楽しそうに味わっていた。