職人の技詰まった逸品「どら焼き祭り」 9日から期間限定販売 群馬・藤岡市の虎屋本店

上毛新聞
2024年11月9日

和菓子製造販売の虎屋本店(群馬県藤岡市藤岡)は9日から、創業120周年を前にした新作の「焼きまんじゅうどら焼き」(620円)など10種類以上のどら焼きを扱う「どら焼き祭り」を開催する。全従業員からアイデアを募り、職人の技が詰まった逸品をそろえる。商品によって今月末や年末までの期間限定となる。

同店は1905年、初代の故小林長三郎氏がリヤカーを引き、菓子を販売したのが始まり。どら焼きのほか、藤岡特産の鬼瓦を模した「鬼サブレ」「瓦せんべい」、まんじゅう、ようかんなどが知られる。従業員65人の地元の有力和菓子店で、前橋や高崎、伊勢崎の3市などに拠点があり、藤岡市の本店2階で「虎屋カフェ」を営業している。

焼きまんじゅうどら焼きは、カフェ勤務の斉藤すみれさん(24)が提案した。本店職人こだわりのどら焼きの生地を、カフェで焼き目を付けて重ね、斉藤さんオリジナルの焼きまんじゅうのたれで味付けし、粒あんと生クリームを添える。独特の甘みと香ばしさがある。年末まで提供する。

本店1階では、多くの職人の発案で「焼きたてどら焼き」(216円)を午前11時~正午、数量限定で販売する。今月末まで。職人は出来栄えの確認のため、日常的に焼きたてを試食しており、「このおいしさをぜひ味わってほしい」との思いから提供する。

小林秀行社長(42)は「来年で創業120年を迎える。若手の柔軟な発想を生かし2月はイチゴ、3月はサクラなど月替わりで、特定の菓子の祭りを開き、周年を盛り上げたい」とする。

問い合わせは同店(フリーダイヤル0120-32-0118)へ。