7作家、茶道具ずらり 10日まで 茨城・日立で展示

茨城新聞
2024年11月7日

京都を中心とする茶道具職人で構成する「挑交会」の展覧会が10日まで、茨城県日立市弁天町の市角記念市民ギャラリーで開かれている。7人の作家が得意とする茶碗(ちゃわん)、釜、水指、茶杓(ちゃしゃく)といった多彩な茶道具や合作約180点を展示販売している。

挑交会は指物師、金物師、釜師、塗師(ぬし)、陶工が代々受け継ぐ伝統技法を礎とし、研鑽(けんさん)のため発足したグループ。会場には伝統的な作風の茶道具に加えて、紫や黄色を取り入れた茶碗や時代様式に合わせた電熱式の茶釜など現代を意識した作品も並ぶ。

同会が近年力を入れている合作約15点も展示。全体の調和を意識した盆や丸燗鍋(かんなべ)ほか、メンバー全員で仕上げた大作「宝船」が来場者の目を引く。

陶工、宮川香雲さんは「茶の魅力を広めたい。合作を見てもらいたい」とPR。釜師、角谷与斎さんは「今までになかった作品を持ってきたので、楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。午前10時~午後6時(最終日は同4時まで)。