ウイスキー、単一たるで熟成 木内酒造 「日の丸」限定発売 茨城

茨城新聞
2024年9月26日

木内酒造(茨城県那珂市)が一つのたるから瓶詰めしたウイスキーを数量限定で発売した。水を加えずアルコール度数の高い原酒で、甘い香りと優しい口当たりが特徴。原酒そのものを楽しめる、愛好家好みの一本に仕上げた。

発売したのは「日の丸ウイスキー シングルカスク バーボンバレルNo.2453 カスクストレングス」。同県石岡市須釜にある「八郷蒸溜所」で醸造された。

単一のたるで熟成させた原酒のみを瓶詰めする方法は「シングルカスク」と呼ばれる。通常は複数のたるから調合するが、発売した「バーボンバレル-」は出来栄えが良く、「このまま楽しんでもらいたい」とシングルカスクで製造した。

通常だと水を加えてアルコール度数を下げるが、「バーボンバレル-」は加水せず、たるのままアルコール度数を61%にした。アメリカのバーボンたるで3年間熟成させ、バニラの甘い香りと、口当たりの良さが特徴だ。シングルカスクならではの、たる番号がラベルに印字されている。

八郷蒸溜所の川﨑裕一マネジャー(41)は「蒸溜所の原酒の良さが見える一本。今後も楽しみにしてもらえたら」と話した。1本700ミリリットルで税込み1万3200円。八郷蒸溜所と「常陸野ブルーイング 東京蒸溜所」で購入できる。