納豆にプラズマ乳酸菌 たれに配合、免疫ケア タカノフーズ、キリンと共同開発 茨城
「おかめ納豆」で知られる納豆メーカー大手のタカノフーズ(茨城県小美玉市)が、キリンホールディングス(東京)と共同で、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を使った新たな納豆を開発した。免疫維持に役立つとされるプラズマ乳酸菌を納豆のたれに配合し、健康志向の強い消費者にアピールする狙いだ。
商品名は「すごい納豆ゴールド プラズマ乳酸菌たれ付」。たれには、キリンのプラズマ乳酸菌が1袋に約500億個含まれ、健康な人の免疫機能の維持をサポートする。納豆業界初の免疫機能の機能性表示食品だ。両者は日本の食卓の定番、納豆による体調管理を広め、免疫ケアの日常化などに貢献したい考え。
9月1日から北海道を除く東日本エリアで発売。価格は通常の「おかめ納豆」シリーズよりも付加価値を付ける。タカノフーズによると、スーパーでは40グラム入り2パックで150円前後になるという。
キリンから共同開発を持ちかけ、発売までに約2年をかけた。同社は、力を入れているプラズマ乳酸菌を使った食品を増やすことができ、タカノフーズは消費者に新たな提案をできる利点がある。
新商品は「すごい納豆」ブランドの第2弾となる。同社は自社で保有する2200種以上の納豆菌の中から体調管理をサポートする特許取得菌「S-903納豆菌」を発見。その菌を使い、健康志向の消費者に照準を合わせた「すごい納豆S-903」を2017年2月に発売した。同商品の累計販売は、24年5月までに4億5000万食を達成している。
今回はS-903納豆菌を使った納豆に、プラズマ乳酸菌を配合したたれを添付した。豆は中粒の国産丸大豆100%使用で、味わいは、ふっくらとした大豆の食感があるという。
同社の寺岡義政営業推進部門長は「一番の売りは免疫機能の機能性表示食品であること。価値を評価して、多くの人に食べてもらえればありがたい」と期待を寄せる。