「唯一無二の祭典に」 黒保根地区で音楽フェス 群馬・桐生市で9月1日初開催

上毛新聞
2024年8月23日

群馬県桐生市黒保根町の活性化に向け、同町の一般社団法人「KiKi(キキ)」が音楽フェス「黒保根音楽祭」を立ち上げ、9月1日に初開催する。同市在住の音楽プロデューサー、mabanua(マバヌア)さんらでつくる3人組グループ「Ovall(オーバル)」など10組以上が出演。会場は同町の花見ケ原森林公園キャンプ場で、音楽祭をきっかけに、自然豊かな地域の魅力を知ってもらうことも狙い。

大自然の中、10組超出演

法人は2021年、同町の活性化などを目的に市地域おこし協力隊員3人が設立、これまで移住支援や同キャンプ場の運営に取り組んできた。代表理事で熊本県出身の岩崎大輔さんも元隊員で「縁もゆかりもない自分を受け入れてくれた地域への恩返し」の思いを込めて音楽祭を企画した。

出演者のジャンルはソウルミュージックやヒップホップなど多彩。メインを飾る「Ovall」は、メンバー全員がソロアーティストやプロデューサーなどとして活動。斬新な音楽スタイルが人気で、「フジロックフェスティバル」など大型フェスに出演し、海外でのライブツアーもこなす。

音楽祭のメインを飾る「Ovall」

この他、3人組グループの「YOHLU(ヨール)」、4人組ソウルバンド「WONK(ウォンク)」のボーカルの長塚健斗さんとベースの井上幹さん、キーボーディストのOsamu Fukuzawaさんら群馬県で演奏することが少ない出演者を呼んだ。

岩崎さんは「会場は赤城山のふもとに位置し、遠くから訪れる価値のある美しい大自然がある。音楽と美しい山の環境が織りなす唯一無二の音楽祭として毎年開いていきたい」と意欲を示した。

午前11時開演(開場は同10時)。入場チケット6千円、車での来場は駐車環境整備協力券(千円)が必要。いずれも音楽祭ホームページから購入できる。

運営資金を募るため、CFサイト「キャンプファイヤー」で20日までクラウドファンディングを実施している。