栃木県鹿沼市の宿泊施設「ニューサンピア栃木」が営業終了 土地・建物の売却を模索

下野新聞
2024年6月3日

5月いっぱいでの全館休業を公表していた栃木県鹿沼市内で最大規模の宿泊施設「ニューサンピア栃木」(鹿沼市栃窪)は、31日午前10時のチェックアウトをもって営業を終えた。運営する鹿児島市の食品加工卸売業「KB食品」が土地・建物の売却を模索しており、当面の間休業となる。

30日の晩は常連客や団体利用の高校生ら69人が宿泊。31日朝、埼玉県から毎年10回ほど訪れていた70代女性はチェックアウトを済ませた後、涙を流しながら帰路に就いたという。

2000年ごろから勤める井村和彦総支配人(63)は「仕事ではあったが楽しみながらできた。充実した毎日だった」と振り返った。

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