茨城町 涸沼の歴史、自然紹介 おもてなし隊本格始動 名勝地や鳥の生態

茨城新聞
2015年9月18日

涸沼のラムサール条約登録を機に組織された茨城町の観光ボランティア・いばらきまちおもてなし隊が17日、土浦市からの涸沼視察一行を出迎え、本格始動した。親沢・広浦など名勝地の歴史や、条約登録の条件ともなった鳥の生態を解説し、涸沼の貴重な自然をPRした。
この日は、歴史分野と自然分野に詳しいボランティア5人が対応。雨が降る中、同町下石崎の広浦公園「水戸八景・広浦秋月」碑の前で、徳川斉昭が景勝地として定めた歴史や、舟を使った山車が祭り囃子(ばやし)を奏でる「広浦あんばさま」を説明。涸沼自然公園の会議室に移動して、涸沼に生息する絶滅危惧種のオオセッカや、渡り鳥のスズガモ、オホーツクから来るオオワシの生態を紹介した。
ボランティアの中村史朗さんは「長年の懸案の観光ボランティアが動きだした。歴史や自然など、各分野で資料作りは楽しい」と、活動開始を喜んだ。
同隊は公募した町民19人が登録し今年7月スタート、研修会で知識を深めてきた。事務局は町観光協会=町地域産業課内(電)029(240)7124=で、予約制、2人以上を対象に無償でガイドを引き受ける。

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