ガチャで片品弁缶バッジ　道の駅限定販売（群馬・片品村）

服飾資材メーカー、アイリス（太田市）の片品工場（群馬県片品村鎌田）の若手社員が、片品弁の缶バッジを商品化した。「わにる（人見知りする）」「にしゃあそべぇけんな（お前調子こくなよ）」などの方言で、道の駅尾瀬かたしなに設置したカプセルトイ（ガチャガチャ）の自販機で限定販売中。住民や観光客からも注目されている。

同社工芸生産部の谷川彩葉（やがわいろは）さん（20）と高橋希咲さん（19）が企画した。昨年12月に登場した第1弾（シークレットや文字バッジ含め全12種）は、直径44ミリの缶バッジに村特産のトマトやトウモロコシ、花豆など野菜7種にちなんだキャラクターを描き、「そっちゃんめぇ」「なっからこえーど」といった方言と意味を記した。2人は村外出身のため、道の駅の職員に意味を教えてもらったという。

1月登場の第2弾（全11種）は、天王桜や丸沼ダムなど3カ所の名所に加え、養蚕教師の永井いと、「みそなめばあさん」として親しまれる石仏を基にデザイン。

「片品よかっぺそうだっぺ」「わにる」「にしゃあそべぇけんな」といった方言を添えた。両シリーズとも「I♡片品」「片品しか勝たん」など文字バッジもある。

ガチャは1回300円で2個入り。方言バッジ1個と文字バッジなどがつく。道の駅の利用客に加え、村民も楽しんでいるという。

デザインを担当した谷川さんは「ガチャを回して片品の面白くて良いところを地元の人に再発見してもらい、県外の人にも知ってほしい」と話している。