JR宇都宮駅西口に地上30階の複合ビル 200戸超のマンション、商業施設、オフィスの建設計画

下野新聞
2024年2月13日

JR宇都宮駅西口の市街地再開発事業で、駅前大通り南側の「B街区」に、200戸を超えるマンションと商業施設、オフィスを備えた大規模な複合ビルが計画されていることが11日までに分かった。地上30階、高さ約110メートルの高層建物で、2029年度の完成を目指す。

西口周辺では駅前広場の再整備が検討されるなど、次世代型路面電車(LRT)の西側延伸に向けて官民の動きが活発化。西口地区の再開発事業はE街区でも複合ビルの建設が進んでおり、「県都の玄関口」が大きく変貌しそうだ。

⇒宇都宮駅西口のE街区では地上20階の複合ビル建設へ

B街区の事業面積は約3千平方メートルで地権者25人(土地所有者16人、借地権者9人)。細分化された敷地に平面駐車場や老朽化した建物が目立つなど、駅前の立地を十分に活用できていない状況が続いていた。

20年に「宇都宮駅西口大通り南地区市街地再開発準備組合」が発足し、計画策定をサポートするフージャースコーポレーション(東京都)、AIS総合設計(宇都宮市)ら3事業者と事業契約を交わして検討を進めてきた。

整備計画によると鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積約3万7千平方メートル。低層棟(地上5階)は商業施設とオフィス、高層棟(地下1階、地上30階)は地上1、2階を商業施設とし、3階以上に住居(目標数約260戸)を建設する。

現状の歩道から建物壁面を最大約4メートル後退させ、ゆとりある歩行空間を創出。駅前の立地を考慮し、帰宅困難者の受け入れ施設や防災備蓄倉庫も整備する。19年の台風19号による田川の溢水などを踏まえ、止水板を設置して浸水対策も講じる。

24年度中の都市計画決定を目指し、事業計画認可と合わせて再開発組合を設立。27年度の本体着工を計画する。

B街区に計画されている複合ビルのイメージ図

準備組合の川村寿文理事長は「西口は昭和50年代から再開発が検討されてきたが、バブル経済の落ち込みなどで一部地区を除き具体化に至らなかった」と振り返り、「ようやく都市計画の構想案作成までこぎ着けたが、建設物価の高騰や地方経済の状況など予断を許さない。駅前にふさわしい再開発が完成するよう理解と協力をお願いしたい」と訴えた。

コンサルタントを務める再開発計画オフィス(東京都)の石原久一郎社長は「ニーズのあるマンションで都市居住を促進し、商業施設でにぎわいを創出する。県都の玄関口にふさわしい施設となるよう努力したい」と説明した。

⇒宇都宮の一条中学校跡地にできる新複合施設 ヨークベニマルが“親しみやすい”名称を募集

地図を開く 近くのニュース