果実とチョコを融合 茨城・笠間の鍋屋本店 新商品、台湾パインなど4種
茨城県笠間市の鍋屋本店(小田部伸社長)は、果実とチョコレートを融合した菓子「ショコラ デ かさま」を開発し、新主力商品としてドライフルーツの中にホワイトチョコレートを染みこませて作る「おかしな果実ショコラ」4種類の販売を始めた。台湾パインを使った商品もあり、「笠間と台湾の架け橋になれれば」と意気込んでいる。
使っている果実は、台湾パイン、イチゴ(トチオトメ)、キウイ、トウモロコシ。それぞれ商品名を「完熟~とチョコの甘い関係」とした。パッケージの大きさは同じだが、内容量は果実の種類により、40~55グラムと幅がある。価格は一律600円。
小田部社長(54)は「チョコを果実の中に入れ込む(菓子の)作り方は珍しい。十数種類の果実で試してみて、加工しやすい4種に絞った」という。
ドライフルーツのようにサクサクした食感で、果物の味にチョコが溶け合っている。28度以下に保管しておいて食べることを推奨している。
4種それぞれの果実の味わいが楽しめる。その中で、小田部社長が特に力を込めたのが台湾パイン。笠間市が台湾との交流に積極的なのを踏まえ、「笠間と台湾の架け橋となれれば」と期待を込める。
同社は、江戸時代の1650年に創業。鋳物業から、100年前に米穀販売に転換した。その後、東日本大震災を機に新規事業を開拓し、おむすび・赤飯など米の加工品や、焼き栗、焼き芋なども手がけており、多角化を推し進めている。
商品は、同社直営店「鍋屋」(同市笠間)と、「道の駅かさま」(同市手越)の2カ所で販売。同社のインターネット販売サイトでも扱っている。問い合わせは同社(電)0296(72)0157。