威勢良く、山車競演 茨城・常陸大宮 鷲子山上神社の祇園祭

茨城新聞
2023年7月20日

茨城県と栃木県の県境をまたぐ鷲子山上(とりのこさんしょう)神社(茨城県常陸大宮市鷲子)の夏の例大祭「祇園祭」が16日、4年ぶりに開かれた。祭り当番の宿(しゅく)を中心とした市内の六つの氏子地区は、鷲子祇園囃子(ばやし)の響きと神社から繰り出したみこし、山車や屋台の競演で活気に包まれた。

祇園祭は、鳥居土、花輪、仲島、宿、袋木、下郷の6地区で4年に1回開かれる。早朝、みこしが神社を出発し、各地区を巡回。担ぎ手の威勢のよいかけ声とともに練り歩いた。豪華に飾り付けられた山車や屋台が各地区で次々と登場した。

午後6時半過ぎ、6地区から集まった山車や屋台が競演する「山車の引き付け」が宿で始まり、盛り上がりは最高潮に達した。同7時10分ごろ、提灯(ちょうちん)に明かりがともされ、おはやしや太鼓の上演が繰り広げられた。山車も勢い良く引き回された。

桟敷二郎実行委員長は「天気に恵まれ、良かった。地元に残る山車など文化財を見直すきっかけにしてほしい。郷土の誇りを引き継いでいきたい」と強調した。