水没に負けないコスモス130万本 筑西、鬼怒川の河川敷

茨城新聞
2016年11月10日

昨年9月10日の関東・東北豪雨で水没した筑西市伊佐山の鬼怒川河川敷で、約130万本のコスモスの花が、JR水戸線鉄橋の北側約7000平方メートルを彩り、住民や通行人の目を楽しませている。

2002年から鬼怒川の美化活動に取り組む市民団体「鬼怒川を愛する会」(中沢清一会長)が7月中旬、市立下館西中の生徒たちと一緒に種まきし、高さ150~170センチにまで育った。昨年は豪雨による川の増水で水没した後、これまで以上の花を咲かせたといい、今年も「昨年に匹敵するぐらい」(中川会長)の花が一面に咲き誇る。

河川敷を訪れた人々からは「きれい」と声が上がった。結城市富士見町から訪れた藤貫彰さん(72)は「大好きな花で河川敷をもっときれいにしてほしい」と目を細めた。

中川会長は「自然に負けずに生命力を見せる植物の強さを、多くの人に見てほしい」と話している。同所は花摘みも自由で、見頃は今月中旬ごろまで。

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