倉賀野の歴史知って ガイドの会が初ツアー 高崎
上毛新聞
2016年7月1日
ㅤ中山道の宿場町として栄えた高崎市倉賀野町の歴史を知ってもらおうと、倉賀野観光ガイドの会(高橋義明会長)は29日、町内の史跡や観光名所を巡るツアーを初めて開いた。約40人が、沿道に咲くアジサイを眺めながら約3時間の散策を満喫した。
ㅤ参加者は同会のガイド6人の案内で、大名の上級家臣らが宿泊した脇本陣跡、河岸と中山道沿いの問屋場を結ぶ牛街道、約2千年の歴史がある倉賀野神社など計17カ所を訪れた。
ㅤ江戸から利根川、烏川を経た終点の船着き場として繁栄した倉賀野河岸では、ガイドの三沢憲一さん(68)が「お米だけでなく絹やたばこなどの上州特産物を、ここから江戸に運んだ」と説明した。
ㅤ参加した同町の斎藤滋子さん(72)は「地元に住んでいても分からないことがある。歴史の重みや奥深さを感じた」と喜んだ。
ㅤ同会は今年4月に町内の19人で発足。観光客だけでなく地元住民に歴史的価値の理解を広げ、後継者を育成しようと活動している。問い合わせは倉賀野古商家おもてなし館(電話027・381・5311)へ。