製糸場で桑の生態展示 富岡市が苗200本植える

上毛新聞
2016年5月26日

ㅤ養蚕に不可欠な桑畑を観光客に見てもらおうと、富岡市は23日、富岡製糸場内の社宅群前に200本の桑苗を植えた。文化庁の許可を得て、明治後期に桑畑だった場所で桑の生態展示を実現した。
ㅤ養蚕農家らでつくる甘楽富岡蚕桑研究会(高橋純一会長)のメンバーと市職員が、茎が約1メートルに伸びて若葉を広げた「一ノ瀬」という品種の桑苗を植え付け、根付きやすいように地表から20センチのところで茎を切った。作業を興味深そうに見守る観光客がいた。
ㅤ市は 20日に 国宝の東置繭所で蚕1200匹の生態展示を始め、そのうち1000匹に桑を与えている。見学者が給餌体験できるようにすることを検討するという。

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