申請書案を大筋了承 筑波山ジオ登録 つくばで協議会会合
大地の公園「日本ジオパーク」への登録を目指す筑波山地域ジオパーク推進協議会の会合が24日、つくば市で開かれ、協議会員の意見を反映して事務局が作成した申請書案が大筋で了承された。筑波山や霞ケ浦などの大地の資源について、七つの学術的な物語で紹介。5カ年の実施計画も作り、悲願の登録認定へ向けて猛アピールしている。
申請書ではエリアを「筑波山・鶏足山塊」「霞ケ浦」「平野」の三つに分け、地形や地質、生態系、文化などの要素を盛り込んだ物語を作った。見どころとして筑波山頂など計26カ所を用意した。
事務局によると、申請書は日本ジオパーク委員会(JGC)に来月14日までに提出され、公開プレゼンテーション、現地審査を経て、9月中旬に審査結果が公表される。
筑波山地域ジオパーク構想は2014年度の審査で「認定見送り」になっており、今回が2度目の挑戦。協議会の運営体制を見直したほか、前回の構想になかった鶏足山塊に着目するなど、新たな地域資源を掘り起こした。
申請書に添付する実施計画については、保全対策やグッズ販売、見学ツアーの実施など5年間の計画を明記。財務計画も示すことで、活動の持続可能性を担保した。
同協議会長の市原健一つくば市長は「地元の機運を高め、今度こそは登録認定を成功させたい」と述べた。
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