中国国際航空・杭州線が就航 第1便到着 茨城空港でセレモニー
茨城空港(小美玉市)と中国東部の杭州(こうしゅう)浙江(せっこう)省を結ぶ中国国際航空の国際定期便が30日、就航し、第1便到着後、同空港ターミナルビルで就航セレモニーが開かれた。茨城空港の国際線は、ともに中国の春秋航空上海線、中国南方航空深圳(しんせん)線に次いで3路線目。
杭州発第1便は同日午後5時ごろ、茨城空港に到着。セレモニーでは、中国国際航空の羅勇(らゆう)・日本支社長や到着便の機長、客室乗務員に花束が手渡され、橋本昌知事は「日本と中国の友好関係を深めるため、ぜひこの路線を成功させたい」と歓迎した。
浙江省は、水戸藩2代藩主・徳川光圀が招いた儒学者、朱舜水の故郷である縁から、セレモニーには水戸徳川家15代当主・徳川斉正さんも参列。ほかに同省や省内各都市と友好都市協定を結ぶ栃木県や常陸太田市、神栖市の関係者も参加してテープカットを行った。
到着便は乗客113人とほぼ満席で、同国から訪れた観光客らはバスで宿泊地などに向かった。ツアー客の章文君さん(30)は「日本は初めてで、1週間の滞在中、東京や大阪などに行く予定。茨城の観光も楽しみたい」と笑顔で話した。折り返し便は日本人観光客など42人を乗せ、杭州へ出発した。
今回の就航について羅勇支社長は「茨城県と浙江省の都市間で交流が盛んなのに加え、日中間の往来が回復傾向にあることから就航を決めた。搭乗実績を上げ、将来的に路線拡大なども検討したい」と話した。
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