《釣り》北茨城・北浜海岸 手応え十分、マゴチ58センチ 投げ繰り返しヒラメ幼魚

茨城新聞
2022年7月18日

近年、サーフのルアーフィッシングが大人気だ。茨城県の海岸線は砂浜が多く、ポイントは無限だ。毎年6月になると初夏のヒラメがよく釣れるのだが、今年は晴れ間がなかったせいか釣果はいまひとつ。だが6月後半猛暑が続き、突然釣れ出した北茨城市の北浜海岸に繰り出した。

夏至を過ぎ、日の出が日に日に遅くなっている。薄暗い時間帯はプラグで大きなヒラメを狙うチャンスタイムだ。

オレンジ色の太陽が顔を出すと同時にヒット。「大きいか?」と手応えを確認する間もなく、逃げられた。「またやってしまった。よくあることさ」とつぶやいたものの、朝一番に逃げられた日は最後まで釣れないことが多い。

しかし今日はマゴチで有名な北浜海岸。日が出たらマゴチ狙いに変える作戦だ。ヒラメ狙いのシャローから、やや波立ちの控えめなポイントへ移動。すると波打ち際近くのカケアガリにコノシロのような小魚が見える。

「これを食いに寄ってきてるかもしれない」と8グラムのジグヘッドワームで足元周りを狙うが不発。ならばと重りを15グラムにして遠く投げ、浮かせ沈め誘うとヒット。

右に左に頭を振る「ヘッドシェイク」はマゴチ特有の手応え。しかしなかなか寄って来ない。十分に手応えを楽しませてもらって砂浜にズリ上げると、サイズはまあまあの58センチ。60センチ超は大物といえるが、大暴れの割には、もう少しというサイズだ。

マゴチは1匹上がると何匹も連続で釣れることが多く、数釣りを狙ったが、2匹目がこない。あちこち移動しているとやっとヒット。しかし50センチに満たない。

潮が下がる時間帯に入り、あちこちでサラシ(波の打ち返しでできた白い泡)が効き始め、この中へヒラメ狙いジグヘッドワームを投げる。するとアタリ。しかしヒットせず。

また投げる。何かがじゃれついている。そしてようやくヒット。元気ではあるが、サイズは期待薄。釣れたのはヒラメの幼魚、30センチ強。にしてもずいぶん重く肉厚、多分オス。元気に波間に戻って行った。

ヒラメの幼魚は30センチ強。肉厚で重かった=北茨城市磯浜町

 

 

さらに泡の中を狙うがさっきまでの気配はなくなった。さっきの1匹が何度もアタックしていたのだろう。時計の針は午前7時を回り、下げ潮の良い時間帯なのだが、今日はここまで。

日の出の早いこの時期は仕事前でもみっちり釣りを満喫できる。早起きするために「夜早く寝る」だけでこれほどまで有意義な時間を過ごせるのだ。(奔流倶楽部渓夢・上谷泰久)