新しい春の訪れ感じて 佐野東石美術館で企画展

下野新聞
2021年5月14日

 【佐野】本町の佐野東石美術館で春をテーマにした企画展「四季-春の彩り」が開かれている。近代日本画家の小林古径(こばやしこけい)がボタンを白黒の濃淡だけでシンプルに描いた「牡丹(ぼたん)」をはじめ、花や鳥などの生き物をモチーフとした絵画や木彫、陶磁器など59点を展示している。7月4日まで。

 展示フロアは2、3階で、2階展示室は木彫家神保雅(じんぼみやび)さんが1本の木から作り出したチョウや藤の花など生命力あふれた作品が並び、新しい春の訪れを感じさせている。

 3階は絵画や木彫、陶磁器などを組み合わせて展示。さまざまな見方ができるよう「春の風と清らかな水をイメージしてみると、どうでしょう。」などのメッセージも添えている。

 同館の岩船哲也(いわふねてつや)主任学芸員(56)は「まだまだ新型コロナウイルス感染症の影響は続くが、展示を見て少しでも安らぎを得てもらえたらうれしい」と話した。

 入館料大人700円、小中高生300円。水、木曜休館。(問)同館0283・23・8111。

地図を開く 近くのニュース