「あんこう満喫セット」販売　北茨城の「まるみつ旅館」　26日から電話受付

年末年始に合わせ、北茨城市平潟町の「あんこうの宿まるみつ旅館」は、あんこう鍋や「あん肝ラーメン」、旅館の温泉のもとなどを詰め合わせたセット商品を通信販売する。26日から電話受付を始める。観光支援事業「Go　To　トラベル」の一時停止で宿泊キャンセルが相次ぎ、自宅にいながら旅行に行ったような気持ちになってもらおうと、急きょ商品化した。

販売する「自宅で旅館気分。あんこう満喫セット」は、アンコウの身や皮、肝、スープの鍋セットと、旅館で提供しているあん肝ラーメンが各2人前あり、旅館の売りの一つ「コラーゲン風呂」のもとが2回分楽しめる。このほか巾着やタオル、足袋などの風呂用品と、お茶請けの生クリーム大福が入っている。

税別1万円で、限定30セット。好評なら追加販売する。26日に電話受付を始め、29日から随時発送する。武子能久社長は「首都圏の方や外出しづらい方に気軽に旅館気分を味わってもらいたい」と話している。

旅館は新型コロナウイルスの影響で客足が遠のき打撃を受けた。あんこう鍋の調理技術を生かしたあん肝ラーメンの提供を5月に始めたところ、人気を呼び、事業の柱の一つに育った。来年1月22日からは東京・銀座の県アンテナショップ「IBARAKI　sense(イバラキセンス)」で提供を始める予定だ。