蘆花遺愛の品々 生誕150年記念文学館で展示 渋川

上毛新聞
2018年9月6日

明治の文豪、徳富蘆花(1868~1927年)の生誕150年と記念文学館の開館30年を記念した特別企画展が1日、渋川市の同館で始まり、蘆花の私物など約60点を展示している。11月30日まで。
オープニングセレモニーでは、開館から蘆花の命日行事に茶道を通じて協力してきた林静江さん=同市、写真左=と、蘆花が定宿としていた伊香保温泉の旅館「千明仁泉亭」の千明三右衛門さんに感謝状が贈られた。高木勉市長ら関係者がテープカットして企画展の開催を祝った。
都立蘆花恒春園(東京都)から借りた蘆花が愛用していたカバンや帽子、直筆の手紙などが並ぶ。万年筆、テーブルランプといった作品制作の必需品も数多くある。18日と11月20日には専門家の講演会も開かれる。
蘆花は、代表作の小説「不如帰」に千明仁泉亭から見える眺望を表現するほど、伊香保の自然や土地柄を気に入っていたとされる。
午前8時半~午後5時。観覧料は大人350円、小中高生200円。問い合わせは同館(☎0279・72・2237)へ。

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