常陸大宮市活性化策 民泊や農業、食べ歩き 茨城大生が提案
茨城大人文学部の学生が29日、地域連携協定を結ぶ常陸大宮市の活性化事業を提案した。「まち・ひと・しごと創生本部」が提供する地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」を活用して、民泊や食べ歩き、アートプロジェクトなどユニークでさまざまな事業の提案が行われ、今後のまちづくりに期待を持たせた。
事業提案は西野由希子教授が指導する講義「地域課題入門」として、同市中富町の市文化センターで実施。1年生を中心に約50人が参加した。
まちづくりに取り組む倉田稔之さん、西村和也さんが事例紹介をした後、学生は9グループに分かれてワークショップ。リーサスのデータを基に、市外に住む市出身者などを対象にしたまちづくり事業を考え、広報のやり方なども発表した。
事業は「疲れた体を大宮で癒やそう」「ひと穫り行こうぜ常陸大宮」「ふつうの田舎に泊まろう」などのタイトルを付けた民泊や農業体験、食べ歩きウオーキングや食べ尽くし祭り、西塩子地区に伝わる最古の回り舞台体験など、学生の視点でさまざまな事業が出された。
来春にオープンする道の駅の活用法、来秋開催の県北国際アートフェスティバルに絡めたイベントもあり、市職員らは感心しきり。倉田さんは「着眼点や発想がいい。すぐに実現可能なものもある」などと講評した。
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