大洗の「松」ゆかり特別展 6章構成、パネルや拓本 町内博物館

茨城新聞
2026年10月25日

茨城県大洗町の海岸景観を形づくる「松」をテーマとした特別展「松のある暮らし~大洗の白砂青松~」が、町幕末と明治の博物館(同町磯浜町)で開かれている。パネルや拓本など40点の資料から松林の成り立ちや歴史、町民の暮らしとの関わりを知ることができる。

大洗海岸は、1987年、社団法人日本の松の緑を守る会から「日本の白砂青松100選」に選ばれた。県内では、ほかに五浦海岸(北茨城市)、鵜の岬海岸(日立市)、村松海岸(東海村)が選定されている。

会場は、テーマごとに第1章から第6章で構成。第2章は水戸藩第9代藩主・徳川斉昭が海防の必要性を訴え、沿岸に大砲を置くための防御施設「台場」を築いた際の歴史に触れられる。家臣の武田耕雲斎が、斉昭に宛てた書簡も見どころの一つとなっている。

第3章では、明治期に海岸が皇室の土地「御料地」に選定され、宮内省から大場家が松の植林を任命された理由を示す、行方大場家歴史資料館所蔵の資料が初公開されている。

貝合わせ作家の第一人者、生越仁子さんの同館所蔵の中から、さまざまな表情の松が描かれた12点も展示されている。

同館学芸員の安藤禎さんは「松は生活に密着していることを感じてもらえたら」と話した。

同展は12月8日まで。午前9時~午後5時。水曜休館。