やなせたかしさんの色紙を展示 描かれたのは群馬県出土の埴輪 1974年に訪れた相川考古館(群馬・伊勢崎市)で28日まで

上毛新聞
2025年9月19日

人気アニメ「それいけ!アンパンマン」の原作者、やなせたかしさんが、群馬県出土の埴輪(はにわ)や詩、イラストを描いた色紙など9点を紹介する企画展示が28日まで、伊勢崎市三光町の相川考古館で開かれている。やなせさんがモデルで、現在放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」に合わせた企画で、相川裕保館長(39)は「やなせさんと伊勢崎の縁を知ってほしい」と来場を呼びかけている。

やなせさんは1974年5月17日、 タレントのうつみ宮土理さんが出演するテレビ番組の取材のため、ルポライターとして同館を訪れた。その後、同館に色紙5枚を贈った。

色紙には、ともに同館が所蔵する国指定重要文化財の埴輪で、男性がいすに腰かけて琴を弾く「弾琴男子倚坐像」(前橋市出土)と、冠を被る盛装の男性「広帯男子立像」(大泉町出土)が柔和なタッチで描かれている。「ほほえむことを 忘れちゃいけない 涙はいまも こぼれているが すぎてしまえば 夢とおなじさ」という詩と、イラストが描かれた色紙もある。

午前9時半~午後4時半。16、22の両日は休み。入館料は一般500円、小中学生200円。問い合わせは同館(☎0270-25-0082)へ。