下宿遺跡出土の国重文土器公開 あすから太田
上毛新聞
2017年7月9日
国重要文化財(重文)指定が決まった、下宿遺跡(太田市東金井町)から出土した深鉢形土器などを公開する「重要文化財指定記念 下宿遺跡出土品」(市教委主催)が8日、同市の新田荘歴史資料館で始まる。9月24日まで。
企画展の副題は「縄文時代草創期の世界」。「器の形がほぼ完全な状態に復元できた全国でも数少ない事例」(市教委)という深鉢形の爪形文土器や、無文土器、石器など重文に指定される予定の全127点を含む出土品を展示する。午前9時半~午後5時。問い合わせは同資料館(☎0276・52・2215)へ。
市教委によると、同遺跡は約1万3千年前の縄文時代草創期から平安時代までの遺跡の複合体。1980年代に工業団地造成の事前調査で発掘された。草創期に作られたとみられる土のくぼみ「土坑」9基が見つかり、土坑を覆っていた土から土器や石器が見つかった。奈良・平安時代の住居跡や掘立柱建物跡なども確認された。
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