甘さと香り「やよいひめ」以上 群馬県が開発のイチゴ新品種 2027年度に本格出荷へ
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群馬県産イチゴの開発に取り組む県は4日、新品種の「群馬I―RG1(仮称)」と「群馬I―RG3(仮称)」の特性を発表した。いずれも主力品種の「やよいひめ」より収穫開始が早く、味や香りも甘く仕上がった。2027年度の本格出荷を目指す。
RG1は約1カ月早い11月中旬から収穫でき、販売単価が高い年内の収量が多い。果肉は黄白色で、果重は平均17.4グラムとやよいひめ並。糖度は平均で約0.5度高く、甘い香りの強さは7段階のうち6.3でやよいひめを上回った。
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県が開発したRG1の果実(県農業技術センター提供)
RG3は11月下旬から収穫可能。果肉は橙赤色、果重は15.7グラムで「とちおとめ」より大きい。糖度は平均で約1度高く、5月末まで糖度が高く推移する。正常果率が73.1%とやよいひめより約2割高く、円すい形が乱れにくい。
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RG3の果実(県農業技術センター提供)
県によると、両品種はやよいひめをベースに開発した。収穫が早いため、農家の労力分散や経営安定につながるという。種苗法の仮保護対象の「出願公表」となっており、栽培の県外許諾は当面行わない方針。
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やよいひめの果実(県農業技術センター提供)
県は「やよいひめにRG1とRG3を組み合わせて本県のイチゴの生産振興につなげたい」とした。
県庁で同日行われた県農業技術センター研究成果発表会で説明した。