「障害者のイメージ壊す」共に生きる交流の場に NPO法人麦わら屋が群馬・前橋市にカフェオープン

上毛新聞
2024年11月22日

障害がある人と関わる機会の少ない人が抱きがちな、障害者へのイメージや距離感を壊したいとNPO法人「麦わら屋」(前橋市)は18日、同市千代田町に障害者が接客を担うカフェを開業した。障害者が手がけたアート雑貨も販売するほか、障害者が自由に時間を過ごし、来店客と会話を楽しむ場にもしたい考え。小野介也理事長(45)は「障害者イコール支援の対象という関係ではなく、個性や面白い部分を知ってもらい真の共生を目指したい」と展望する。

店名は「麦カフェ」。市内で障害者福祉事業所を展開する麦わら屋の利用者が製造したみそを入れたポタージュや、自家製こうじ使用の甘酒(いずれもイートインのレギュラーサイズ200円)などを提供する。カップには利用者が描いたアートをプリント。壁いっぱいに絵画作品を並べ、トートバッグなどに絵をあしらった雑貨も販売する。

カフェは、働くことに対する訓練の位置付けも含む就労継続支援B型の事業として運営。当面は平日のみ営業する。午前10時半~午後3時。問い合わせは麦わら屋(☎027-226-1039)へ。