豆乳キャラメルの生サブレ「ソイサブロウ」道の駅などで販売 栃木県の企業に菓子店が協力
ゆば製造大手のミツトヨフーズ(栃木県那珂川町健武)は、製造工程で残る豆乳を活用した「豆乳キャラメル生サブレ ソイサブロウ」を開発し、栃木県内の道の駅などで販売を始めた。ミツトヨフーズが菓子を販売するのは初めて。
ゆばは豆乳を煮詰めてできた表面の膜を引き上げてつくるが、豆乳が残渣として出るため、処理後に廃棄していた。
フードロス削減に向け2020年ごろから再利用を研究する中、最後に残る豆乳には甘みがあることに着目。煮詰めて生キャラメル化にできることも分かった。
その後は地元の和洋菓子店「千年屋」(那珂川町馬頭)の協力を得て、日持ちする土産物商品の開発を進めた。最終的に、ゆばを煮詰めてできた生キャラメルをサブレ生地で包んで焼き上げた「生サブレ」が完成した。
千年屋の飯塚健人代表は「豆乳をキャラメルにすると、原料が豆乳と分からない。ヘルシーさも打ち出せる」と評価する。商品名「ソイサブロウ」は「ソイ=豆」「サブロウ=サブレ」から名付けた。5枚入りで価格は1380円。
ミツトヨフーズの落合昭文次長は「地元産業をけん引していきたいという思いがあり、地元との連携を考えてきた。今回を機にこうした取り組みを進めていきたい」と話している。
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