“オールつくば”の吟醸酒 稲葉酒造が発売
筑波山麓の酒蔵、稲葉酒造(つくば市沼田)は、つくば産の酒米で造った純米吟醸酒「TSUKUBA(つくば)100」を発売した。筑波山神社のご神酒として親しまれる「男女川(みなのがわ)」のブランドの一つとして売り出し、つくばをアピールする地酒として市内外に発信する。
発売した純米吟醸酒は、農業生産法人、筑波農場(同市小田、小久保貴史社長)が市内で生産した酒造好適米「五百万石」。同酒造敷地内の筑波山の湧水を使い、55%精米して醸造した。アルコール度数は16%。味はフルーティーで切れが良く、やや辛口に仕上がった。
ラベルの「男女川」の書体は同市の書道家、尾崎正明さんに、デザインは筑波大卒のデザイナー、神埼真吾さんに依頼し、「オールつくば」にこだわった。
6代目蔵元で杜氏(とうじ)の稲葉伸子さん(52)によると、酒米は茨城県産や他県産を使っていたが、「つくば産100%の酒を飲みたい」という声を聞き、同酒造が今年創業150周年を迎えるのを機に、筑波農場に依頼し実現した。
稲葉さんは「創業当時の酒造りに思いをはせた。市内の人はもちろん海外の人にも飲んでもらい、つくばの地元の酒として定着させたい」と語った。
720ミリリットル入り1500円、1800ミリリットル入り3000円(いずれも税別)。限定千本で、来年以降は増やしたい考え。問い合わせは同酒造(電)029(866)0020。
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