社寺や花 白黒の美 常陽水墨会20周年展 27日まで 茨城・笠間

茨城新聞
2024年10月19日

茨城県笠間市や近隣の市民でつくる水墨画グループ「常陽水墨会」(河原井信一代表)の20周年記念作品展が27日まで、同市石井の笠間公民館のギャラリーで開かれている。会員と講師の計10人による50点の力のこもった作品が展示されている。

同会は2004年3月に結成。当初から、同市出身で、現在、日本水墨院理事長の水墨画家、飛田硯水さん(埼玉県)が講師を務めている。会員は現在9人で、毎月1回、市内の友部公民館に集まり、勉強会を開いている。

出品は飛田さんの9点と、各会員が50号の作品を中心に近新作を2~4点ずつ。古社寺など国内の建築物や風景、花を画題にした作品が主だが、外国に取材した作品もある。7月の「第39回日本水墨院展」で内閣総理大臣賞に輝いた広原泰徳さん(同県ひたちなか市)は、受賞した100号の大作「モン・サン・ミッシェル」を出品している。

飛田さんと同じ笠間出身で高校の同窓生同士という河原井代表(85)は、「先生には20年にわたり、ご支援いただき、感謝に堪えない。白黒で表現する水墨画の素晴らしさ、奥深さを、これからも皆で学んでいきたい」と話している。

午前9時~午後5時(最終日正午まで)。月曜休館。