やぶ塚かかし祭りが2年ぶり復活へ 地元の有志「地域の文化つなぐ」 11月にフェスタも 群馬・太田市

上毛新聞
2024年9月22日

担い手不足で昨年開催されず、再開が危ぶまれていた群馬県太田市の秋の風物詩「やぶ塚かかし祭り」が、2年ぶりに復活する。昨年12月に地元有志が設立した一般社団法人「AND TSUNAGU PROJECT(アンド・ツナグ・プロジェクト)」が運営を引き継ぐ。10月下旬から1週間ほど創作かかしを展示するほか、11月3日に「みんなのふるさとフェスタ」を開き、ステージイベントやキッチンカーなどマルシェを行う。

 祭りは合併前の旧藪塚本町が1984年、三島神社公園(同市藪塚町)周辺を会場に始めた。2005年の合併後は市が事務局を引き継ぎ、同市新田商工会などと実行委員会をつくり継続してきたが、昨年は担い手不足を理由に開催を断念していた。

同法人は藪塚、尾島、新田地区など市内の会社経営者らが、祭りで地元を盛り上げるなど地域の課題解決に取り組もうと設立。代表理事の金谷健一さん(40)は「地域を文化でつなげ ていくために法人を設立した。かかし祭りは40年続いた町おこしのイベント。再開を機に市内外の多くの人に知ってほしい」と話す。

2年前までと同様に同公園で実施。これまで実行委員会を構成してきた市や同商工会などが後援し、運営費は同市観光物産協会などの協賛金でまかなう。