学生ら発案、ジン開発 茨城・五霞町と日本薬科大 町産ユズや蜂蜜も使用
茨城県五霞町が町の特産品として日本薬科大(埼玉県伊奈町)と開発を進めてきた「HANABI Gin(はなび ジン)」が完成した。学生の意見を基に夏をテーマにしたオリジナルのクラフトジンで、9月14日に開かれる利根川大花火大会の五霞町会場で販売開始する。
町と同大は2月、包括連携協定を締結し、第1弾としてジンを企画した。地域資源の掘り起こしを行うごかみらいLab、町内に蒸留所を持つクラフトジン製造販売のオーチャード(東京都目黒区)が協力し、産官学共同プロジェクトとして取り組んだ。
町産のユズや蜂蜜のほか、ミカンなどかんきつ類をふんだんに使い、香り付けには和ハッカなどが用いられている。フルーティーでハッカが効いた味わいと香りが特徴という。
披露会が5日、町役場であり、町や同社、同大の都築稔学長らのほか、プロジェクトに参加した学生3人も出席。都築学長は「学生たちの学びにつながれば」とあいさつ。知久清志町長は「若者の視点による柔軟なアイデアと情熱が込められている。今後もさまざまな連携をしていきたい」と期待を寄せた。
学生たちは若い女性にも好んでもらえるように香りや効能を研究した。薬学科3年の織田叶夢さん(21)は「香りがすごくいい。夏らしい爽やかな香りが楽しめる」と出来栄えに自信を見せた。
「はなび」はアルコール度数40度。500ミリリットル入り3500円、200ミリリットル入り2000円(税別)。花火大会の会場ではそれぞれ100本限定で販売する。ソーダ割りがお薦めとし、ジンソーダでの提供もある。ふるさと納税返礼品にするほか、「道の駅ごか」での販売を予定しているという。